与那国島久部良中とのリモート音楽交流

琉球フィルハーモニックオーケストラ

与那国島久部良中とのリモート音楽交流

琉球フィルのSDGs活動の一つに離島の多い沖縄県において、ICTを活用した質の高い音楽教育を子どもたちや、学ぶ機会を求める人々に対し、効果的な学習環境などを提供できるようにする様々な取り組を行っています。今回は、2月4日、浦添市のNTT西日本沖縄支店 城間ビル1階ロピーをお借りして、与那国島の久部良中学校吹奏楽部と琉球フィルハーモニックジャズトリオ(サックス/赤嶺 美江子、ピアノ/広瀬 千代、ドラムス/川原 大輔)によるリモート音楽交流を行いました。

この交流は、NTT西日本様が取り組んでいる「アシタを変えるスマート光ソリューション」 の空間と空間をつなぐ新たなコミュニケーション遠隔授業で使用している「SmoothSpace」(イメージ動画はこちらをクリック)を音楽交流に活用できないかという実験的な取り組みです。今回は久部良中学校の希望で、サックスとドラムスのレッスン指導も受けたいということで、ジャズトリオの編成で交流しました。これまでは、声での授業や会議等を想定した活用でしたが、今回は生演奏も行うので、マイクの設定を変えておこないました。

プロジェクターに映し出された吹奏楽部員を前に、ご協力を頂きましたNTT西日本沖縄支店長の畔上様のご挨拶に続き、琉球フィル代表理事上原の挨拶の後、久部良中吹奏楽部の演奏で「SING SING SING」を披露。スイングのリズムに乗った息の合った演奏と、素晴らしいソロに大きな拍手が沸き起こりました。そのあとにドラムスとサックスの個別レッスンや質疑応答を行い、ジャズトリオの演奏で「Fly Me To The Moon」と「ROOT 66」を披露しました。

交流終了後ジャズトリオのメンバーから「最初は音声や映像の遅れが気になったが、後半ははとんど感じなかった」「観客を前にしたいつものライブと同じ感覚だった」という驚きの声が寄せられ、臨場感や一体感のある交流となり、畔上支店長から「等身大の交流を行ったからだと思います」とのお言葉を頂き、このシステムの素晴らしさを実感しました。近い将来、レイテシーや音質等の改善により、一緒に音楽が奏でられる音楽交流が行われ、どこにいても質の高い音楽教育が受けられる日の到来を予感しました。そして、音楽家の活動範囲も広がり、双方向のコミュニケーションが行える鑑賞機会の創出にもつながると思います。

ご協力を賜りました久部良中学校吹奏楽部 顧問 松村先生、NTT西日本沖縄支店 様、NEC 様に心より御礼申し上げます。

 

琉球フィルハーモニックジャズトリオ

NTT西日本沖縄支店長 畔上様 ご挨拶

久部良中学校吹奏楽部による「SING SING SING」演奏

ドラムスレッスン

サックスレッスン

琉球フィルハーモニックジャズトリオ演奏