「県民クラシックコンサートin竹富島」レポート
昨年12月16日に竹富町制施行70周年を記念して、竹富島で「県民クラシックコンサートin竹富島」が開催されました。会場には多くの方が訪れ、用意していた席がすべて埋まり、体育館の床に座って鑑賞する方も多くいらっしゃいました。
開演の5分前には金管楽器奏者全員による恒例のファンファーレが響き、コンサートへの期待が膨らみます。
演奏会の最初の曲は竹富町制施行70周年を記念して新垣 雄さんが作曲した「安里屋ユンタ幻想曲」が初演されました。沖縄を代表する曲のひとつ「安里屋ユンタ」は竹富島で生まれました。そのメロディーを使い幻想的な雰囲気で曲がスタート、チェロのソロでメロディーが奏でられ厳かに曲が進み、後半は躍動感溢れる力強い演奏、そして演奏者全員で「サー ユイ ユイ!」の掛け声で曲が終わり、観客から大きな拍手が送られました。
聴衆との触れ合いを大切にしている指揮の松元宏康さんと、ナビゲーターとナレーションを担当した俳優の当山彰一さん。
「鍛冶屋のポルカ」では会場から2名の方に飛び入りで金床の演奏に参加して頂きました。
指揮者体験コーナーでは、個性豊かな体験者の指揮により、演奏が変わることに会場から和やかな拍手が沸き起こりました。なんといっても、背が低すぎてスタッフカメラでも捉えきれなかった4歳の指揮には、オーケストラもお客さまも、心を鷲掴みにされました。
琉球フィルのゲーム音楽ディレクター坂本 英城氏の作品「文豪とアルケミスト 」のテーマを、今回はゲストコンサートマスターにお迎えした高橋 和貴さんのソロでお届けしました。
その他にも当山さん解説の「沖縄のメロディーによるオーケストラ入門」や映画音楽から「風と共に去りぬ」「エデンの東」「インディージョーンズ」、L.アンダーソンの「クリスマスフェスティバル」の演奏など、お子様からお年寄りまで笑顔で鑑賞していました。最後は会場の皆さんの手拍子と共にアンコールの「ラデツキー行進曲」で幕を閉じました。人口約350名の竹富島で210名ものお客様にご来場いただき、有難うございました!
本公演を開催頂いた竹富町 様・竹富町教育委員会 様、会場をご提供頂きました竹富小中学校 様、会場設営を手伝って頂きました竹富中学校生徒の皆様 、ご協力頂いた多くの方に心より感謝申し上げます。