美らサウンズコンサート報告
昨年12月8日(日)与那原町観光交流施設アリーナにて、障害者を主な対象にバリアフリー公演「美らサウンズコンサート」を開催し、お陰様で多くの方にご来場頂きました。
この公演は音楽や福祉など各分野の専門家が集い、障害者やご家族、関係者が心ゆくまでコンサートを楽んで頂けるための環境づくりを話し合い、その実践の場として「美らサウンズコンサート」を開催する「ゆいまーる(共生)ミュージックプロジェクト」です。
本プロジェクトには評価・マネジメント支援という形で関わっている「ケイスリー株式会社」の担当 落合千華さんが、誰もが参加可能なバリアフリーとは何か、について本公演を通じて考えたことをまとめています。こちらをクリックして下さい。
12月6日のリハーサル初日には琉球フィルが運営している児童デイセンター「こどもの城ミュー」の所長で音楽療法士の高良幸人さんからオーケストラメンバーへ障害種による特性と喜びの表現方法についてのレクチャーがありました。
準備から本番当日まで、与那原町福祉課、与那原町教育委員会、与那原町社会福祉協議会ほか多くの団体のご協力と、多くのボランティアスタッフに支えられ、事故もなく無事に公演を終了する事が出来ました。心より御礼申し上げます。
今回は那覇ジュニアオーケストラの子どもたちも開演前のウェルカム演奏で参加。次世代を担う子どもたちにも、バリアフリーの意識が継承されていければと思います。
コンサート様子です。
演奏は琉球フィルハーモニックオーケストラ、指揮はハンガリーを拠点にヨーロッパで活躍している金井 俊文さんです。
司会の當銘 直美さんの温かい声とトークが会場を包み、ほのぼのとした空間が生まれました。
会場から「鍛冶屋のポルカ」の金床演奏や指揮に挑戦してもらいました。
公演の途中で音楽療法士の高良 幸人さんと打楽器奏者の赤羽 一則さんによる「音楽療法ドラムサークル」を実施。会場の皆さんと体を動かし、気分転換とリラックスを図り、後半の演奏を楽しむための準備を行いました。
熱い思いのこもったゲストの演奏に多くの拍手が送られました。
砂川 恵理歌さん「一粒の種」「行かないで」
Paraphrase(パラフレーズ)「Destiny」「Hang in there」
Constant Glowth(コンスタントグロウ)「さくらはまだか」「旅の途中」
コンスタントグロウのリーダー謝花 勇武さんがこの日のために作詞作曲した東京2020オリンピック・パラリンピック応援歌「その先へ」をパラフレーズさんと熱唱!
公演終了後は嬉しい感想と、再演を望む声が多く寄せられました。
今後は、本公演開催に向けて準備したことや工夫した点などをまとめた冊子を作成し、そのノウハウを全国に広め、文化芸術による共生社会の推進を目指します。