「響け!復興へのハーモニー in 仙台 ~つながる未来~」第5回ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞 受賞公演報告
第5回ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞を受賞した「『響け!復興へのハーモニーin仙台〜つながる未来〜』岩手・宮城・福島・沖縄の子どもたちによる合同オーケストラコンサートvol.2」(琉球フィル主催/仙台市共催)が8月20日(日)日立システムズホール仙台にて開催。岩手県からエル・システマジャパン「大槌子どもオーケストラ」、宮城県から「仙台ジュニアオーケストラ」、「NHK仙台少年少女合唱隊」、福島県からエル・システマジャパン「相馬子どもオーケストラ」、そして沖縄県から「那覇ジュニアオーケストラ」が参加、総勢約100名で演奏を行いました。 河北新報掲載記事はこちらをクリック
子どもたちは公演前日に集まり、初の合同リハーサルを行いました。指揮の松元 宏康先生(琉球フィル正指揮者)の厳しくも愛情あふれる指導に少しずつ音がまとまりはじめ、本番当日の通しリハーサルでは一体感が生まれてきました。
コンサートの前に、公益財団法人 サントリー芸術財団の専務理事 濱岡 智 様よりご挨拶と「第5回ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞」の授与式を行いました。昨年に引き続き、ご支援を賜りまして心より御礼申し上げます。
コンサートでは東日本大震災でお亡くなりになった多くの方へモーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を献奏しました。琉球フィル事務局長 上原 玲子の司会進行で、クラシックの名曲から映画音楽、そして東北3県メドレーを演奏。中でも「鍛冶屋のポルカ」では奥山 恵美子仙台市長(当時)も金床を叩いて演奏に参加して下さいました。コンサートの後半ではNHK少年少女合唱隊も加わり、那覇ジュニアの団員3名がヴァイオリンから三線に持ち替えて演奏に参加した「島人ぬ宝」、会場と一体になった「花は咲く」、アンコールの「ふるさと」を美しい歌声で華を添えてくれました。
会場のお客さまからの温かい拍手、涙ぐむ姿、そしてスタンディングオベーションをいただいて、心温まるコンサートとなりました。
コンサートの様子はエル・システマジャパンのfacebookでも紹介されています。 こちらをクリック
今回の公演では「音楽現代」の執筆を担当している、音楽評論の工藤 一郎さんがリハーサルから本番までを密着取材されております。その様子は秋に発売の「音楽現代」をご購読いただけますと幸いです。
那覇ジュニアオーケストラからの参加者。本番を終え、ほっと一息。↓
本公演にご共催を賜りました仙台市様、公益財団法人 仙台市市民文化事業団様、ご協力を賜りました公益財団法人 仙台フィルハーモニー管弦楽団様、一般社団法人 エル・システマジャパン様、NHK仙台少年少女合唱隊様、宮城県沖縄県人会様、ご協賛を賜りました企業の皆様、助成を賜りました公益財団法人サントリー芸術財団様はじめ多くの皆様に心より御礼を申し上げます。
被災されました地域の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。