「大東島でジャズしませんか?」レポート

琉球フィルハーモニックオーケストラ

「大東島でジャズしませんか?」レポート

沖縄県の「平成29年度地域の文化力振興事業」として、琉球フィルハーモニック ジャズプレイヤーズによる「大東島でジャズしませんか?」コンサート&ワークショップを2月10日に北大東島(北大東村人材交流センター)、2月11日に南大東島(南大東村多目的交流センター)にて開催いたしました。
この公演は、都市部と比較して実演家による文化芸術舞台公演に触れる機会の少ない離島・過疎地域などで、沖縄県と連携して、地域住民の皆様へ専門家による文化芸術の鑑賞及び体験する機会の提供を行うことで芸術の感動を体感できる環境づくりや、また、公演した地域で自主的に文化芸術に関した事業を実施するきっかけづくりや、文化創造活動の促進、地域の文化振興を活性化すことを目的にしています。
演奏を担当した「琉球フィルハーモニック ジャズプレイヤーズ」(サックス/ブン岩崎、トランペット/川上 肇、トロンボーン/真栄里 英樹、ベース/高尾 英樹、ピアノ/櫻井 萌、ドラムス/豊崎 一生)はディアマンテスや琉球チムドン楽団などで活躍している、県内トップジャズミュージシャンで構成され、さらに、全国で活躍している実力派ヴォーカリスト 安富祖 貴子さんをゲストに迎えました。
今回は公演に先立ち、ジャズの歴史探訪・リズムの世界・アドリブのルールなど「おもいっきりジャズをたのしむために」と題したワークショップや、事前に安富祖さんからネットをとおしてレッスンを受け、当日プロのバンドをバックに演奏会で歌声を披露するワークショップ「憧れのジャズヴォーカル」など、嗜好を凝らした内容です。

トークを交えた「琉球フィルハーモニックジャズプレイヤーズ」の熱い演奏

安富祖さんの叙情豊かな歌声

トロンボーン奏者の真栄里 英樹さんを講師に迎えて「おもいっきりジャズをたのしむために」(公演前の約1時間)

ヴォーカリスト安富祖 貴子さんが講師を務めた「憧れのジャズヴォーカル」受講生は各島1名ずつで、課題曲の「All of Me」を2回のネットレッスン行い。当日バンドとのリハーサル、そして本番です。

公演当日、受講生と初めて会っても、もう友達のようになっていました。   (写真上 北大東島 Jinnie 比嘉さん、写真下 南大東島 内里 美香さん)

お二人とも本番直前は緊張されていましたが、舞台に立つと素晴らしい歌声を披露し、会場から盛大な拍手が沸き起こりました! Jinnie 比嘉さん ↓

内里 美香さん ↓ お子さんも会場から応援です!

コンサートでは、ワークショップ参加者や飛び入りで、打楽器演奏やカズーを使ったアドリブに挑戦しました。

北大東島公演の翌日は大東太鼓「北曙会」の子どもたちの練習を見学。魂に響く演奏披露してくれました。大東太鼓はアドリブ演奏中心でジャズと一緒です。急遽ドラムスの豊崎さんと一緒にコラボする一幕もありました。

本公演は多くの方のご協力のお陰で実現いたしました。島内での広報や準備、私たちの送迎などお世話頂きました北大東村教育委員会 様、南大東村教育委員会 様。楽器を借用しました北大東小中学校 様、南大東小中学校 様。 そして多くの皆様に心より御礼申し上げます。